本記事では、福岡県内でおすすめの温泉地と周辺の観光スポットをまとめました。さらに、観光モデルコースと夫婦旅行に最適なホテルも紹介します。自分たちの旅行スタイルにぴったりな温泉地や宿泊先を見つけたいとき、ぜひ参考にしてください。
目次
福岡の温泉旅は夫婦旅行におすすめ
福岡の温泉地は、博多駅や福岡空港をはじめとした県の中心部からアクセスしやすく、観光と組み合わせやすいのが魅力です。車移動なら、1泊2日〜2泊3日でも複数の温泉地や観光地を無理なく回れます。
「観光を優先するか温泉でゆっくりするか」と迷う場合も、福岡の温泉旅ならどちらも叶えられるのが嬉しいポイント。福岡の魅力を満喫しながら、温泉で癒やしの時間を過ごせます。
温泉地ごとに泉質や景観が異なり、好みで選べるのも福岡の特徴です。自然豊かな渓谷沿いや開放感あふれる海沿い、歴史ロマンを感じる城下町など、個性豊かな温泉地で至福のひとときを過ごせます。
福岡県内でおすすめの温泉地
福岡県内の代表的な温泉地は4つあります。それぞれの特徴を紹介しましょう。
原鶴温泉
筑後川の川原で傷ついた鶴が湯浴みしていたことが地名の由来となった原鶴温泉(写真提供:福岡県観光連盟)
筑後川沿いに位置する「原鶴温泉」は、湧出量・泉源数ともに福岡県内で随一の規模を誇る温泉地です。泉質は、アルカリ性単純泉と硫黄泉の2種類。とろっとした肌触りで、温泉に入った後は肌がツルツルになるといわれています。
地元の歴史や文化を体感できるのも原鶴温泉の魅力です。5月下旬から9月末にかけては筑後川で伝統漁法「鵜飼」が行われ、屋形船から観賞できます。電灯を使用しているため、川に潜った鵜が魚をくわえる瞬間をしっかり見られるのが特徴。迫力ある鵜飼の様子を間近に見てみてはいかがでしょうか。
温泉街の周辺には、現在も現役で動く日本最古の大型水車「三連水車」があります。田植えから稲刈りの期間、水車が筑後川から水を汲み上げる様子は、夏の風物詩として昔から親しまれてきました。
原鶴温泉から少し足を伸ばした先にあるのは、四季折々の景観が素晴らしい九州の小京都「秋月」。歴史的な街並みが現在も残り、春は桜、秋は紅葉を眺めながらゆったり散策を楽しめます。
夏から冬にかけては、温泉地周辺の観光農園でブドウや柿などのフルーツ狩りを開催。風情あふれる景観を眺めたり、旬の果物を味わい尽くしたり、好みに合わせて観光プランを考えられます。
アクセスの目安:福岡市内から車で約1時間
筑後川温泉
筑後吉井エリアに今も残る白壁の町並み
筑後川と耳納連山を望むエリアに位置する「筑後川温泉」は、環境省の国民保養温泉地域に指定されている温泉地です。泉質は、アルカリ性単純泉。肌当たりが柔らかいことから「やわらか美人の湯」と呼ばれています。
筑後川温泉があるうきは市は、フルーツ王国としても有名。1月はイチゴ、7月は桃やブルーベリー、8月・9月はブドウや梨、10月は柿といったように、1年を通してフレッシュな果物を楽しめます。温泉地を訪れた際は、旬の果物狩りができる農園をめぐってみるのも良いでしょう。
気軽に果物を堪能するなら、筑後平野を見渡す高台にある「道の駅うきは」がおすすめです。地元の農園で採れた果物が1年中店内に並び、旬の味を届けてくれます。レストラン「きふね食堂」には、うきは産のブランド豚や野菜を使ったメニューが充実。展望デッキからは穏やかな田園風景を一望でき、のんびり過ごせます。
ほかにも、江戸時代に宿場町として栄えた「筑後吉井エリア」もおすすめです。現在も見事な漆喰塗りの屋敷などが250軒ほど並んでおり、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。歴史情緒を感じながら散策を楽しんではいかがでしょうか。
アクセスの目安:福岡市内から車で約1時間
脇田温泉
温泉街の脇には清らかな犬鳴川が流れる(写真提供:福岡県観光連盟)
犬鳴川沿いに位置する「脇田温泉」は「福岡の奥座敷」と呼ばれています。犬鳴山系の美しい自然に囲まれ、川のせせらぎを聞きながら癒やしの時間を過ごせるのが魅力。春は桜、夏は蛍、秋は紅葉、冬は雪景色と、訪れる季節によって異なる景観を楽しめます。泉質は、硫黄分を含むアルカリ性単純泉でとろみがあり、無色透明です。
温泉街にある散歩道「俳句の道」と「楽水之径」は、散策にぴったり。犬鳴川沿いの「俳句の道」には「宮若全国俳句大会」の入選作品の句碑が並び、美しい田園風景が広がります。川のせせらぎを横目に散歩を楽しめる「楽水之径」は、市内有数の蛍の観賞スポット。夏の夜に浮かぶ神秘的な蛍の光は、素敵な思い出になるはずです。
周辺のおすすめ観光スポットは、奈良時代に開山したといわれる「清水寺(せいすいじ)」。標高約200mの高台にあり、境内から宮若市内の素晴らしい景色を一望できます。雨が降った日の翌朝など、条件が合えば雲海を見られることでも有名です。若宮盆地の山々が雲海に浮かぶ様子は、まるで水墨画のよう。幻想的な景色に心が洗われるでしょう。
アクセスの目安:福岡市内から車で約40分
二日市温泉
歴史ある公衆浴場「御前湯」と「博多湯」は二日市温泉の象徴(写真提供:福岡県観光連盟)
1300年以上の歴史を誇る「二日市温泉」は、万葉集にも詠まれた古湯。夏目漱石などの文豪にも親しまれ「博多の奥座敷」と呼ばれています。ラドンを含む温泉は「美人の湯」として知られており、しっとりと柔らかな肌触りです。
共同浴場や老舗旅館が並ぶ温泉街には、ほのかに硫黄の香りが漂い、歴史情緒あふれる景観が広がります。古民家をリノベーションした食事処やカフェもあり、休憩を挟みつつ、のんびり散策をするのに最適です。
おすすめの立ち寄りスポットは、飛鳥時代に建立したといわれる「武蔵寺(ぶぞうじ)」。大宰府に流刑された菅原道真とゆかりがある「天拝山」の中腹に位置しています。別名「藤寺」と呼ばれており、特に樹齢1300年と伝わる「長者の藤」は見事。菅原道真が身を清めたとされる「紫藤の滝」など、歴史的な見どころも充実しています。
二日市温泉から菅原道真を祀る「太宰府天満宮」へは車で約20分。有名観光地にアクセスしやすい立地も魅力です。太宰府天満宮と武蔵寺をあわせてめぐり、歴史観光を楽しむのも良いでしょう。
アクセスの目安:福岡市内から車で約30分
福岡で温泉を楽しめるおすすめ宿とモデルコース
ここでは、福岡の温泉旅を満喫するためのモデルコースを紹介します。旅行のプランを決める際の参考にしてください。
【北九州エリア】亀の井ホテル 玄界灘 オールインクルーシブホテルを拠点にしたモデルコース
玄界灘を一望できる露天風呂「若松ひびき温泉」
【ホテルの魅力】
玄海国定公園・岩屋海岸の岬にある「亀の井ホテル 玄界灘 オールインクルーシブホテル」は、玄界灘を一望できる立地が魅力です。地下1,500mから湧出する自家源泉の湯を楽しむことができ、露天風呂からは玄界灘に沈む美しい夕日を望めます。
夕食は、注文後に一皿ずつ丁寧に仕上げるオーダービュッフェスタイル。新鮮な海の幸をはじめ、地元食材を使った料理をお酒とともに好きなだけ堪能できます。
| 名称 | 亀の井ホテル 玄界灘 オールインクルーシブホテル |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県北九州市若松区大字有毛2829 |
| 公式サイトURL | https://kamenoi-hotels.com/genkainada/ |
【1泊2日モデルコース】
| 日程 | スポット | 移動時間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 小倉城 | ― | 珍しい「唐造りの天守」と四季の景観 |
| 小倉城庭園 | ― | 大名屋敷と庭園をめぐり、日本文化にふれる | |
| 旧百三十銀行ギャラリー | 車で約15分 | 赤レンガの歴史的建築とアート | |
| 皿倉山 | 車で約10分 | 北九州市街から関門海峡まで望む絶景・夜景 | |
| 亀の井ホテル 玄界灘 オールインクルーシブホテル | 車で約40分 | 心ゆくまでホテルステイを楽しめる、オールインクルーシブ | |
| 2日目 | 門司港レトロ | 車で約50分 | レトロな街並みを散策し、グルメやクルーズを楽しむ |
1日目は、北九州エリアを代表する観光スポット「小倉城」へ向かいます。「唐造りの天守」と呼ばれる天守閣は、4階よりも5階が大きいという珍しい造りです。小倉城の歴史を紹介する大画面シアターや、小倉の街並みを一望できる展望ゾーンなど、見どころが充実しています。春は桜、秋は紅葉と、季節ごとの景観を満喫できるのも人気のポイントです。
小倉城藩主の別邸跡に大名屋敷と庭園を再現した「小倉城庭園」にも立ち寄りましょう。小倉城庭園は、池の周りを歩きながら庭園観賞を楽しめる「池泉回遊式」。礼法の歴史を紹介する展示などもあり、日本文化にふれられます。
次は「旧百三十銀行ギャラリー」(小倉城から車で約15分)へ。東京駅などを手がけた建築家・辰野金吾氏の主宰する辰野・片岡設計事務所が設計した、北九州市の有形文化財「旧百三十銀行八幡支店」を復元修理した建物です。赤レンガの外観や幾何学模様の玄関からは、大正モダンの雰囲気を感じられます。美術展などを開催しているため、ゆったりアートに浸ってはいかがでしょうか。
1日目のハイライトは「皿倉山」(旧百三十銀行ギャラリーから車で約10分)です。天井もガラス張りのケーブルカーとスロープカーを乗り継ぎ、約10分で山頂まで行けます。展望台から見えるのは、北九州市街から関門海峡まで望む絶景。景色を満喫した後は「亀の井ホテル 玄界灘 オールインクルーシブホテル」(皿倉山から車で約40分)でゆっくり休みましょう。
2日目は「門司港レトロ」(ホテルから車で約50分)へ向かいます。門司港は、明治から昭和初期に栄えた港町。現在も当時の面影を残す建築物が残っており、レトロな雰囲気の中で散策ができます。お土産探しにもぴったりな複合商業施設「海峡プラザ」や、おしゃれなカフェ、レストランなど魅力的な施設が充実。「門司港レトロクルーズ」で、海上から門司港の景色を眺めるのもおすすめです。
【柳川・筑後エリア】亀の井ホテル 柳川を拠点にしたモデルコース
贅沢な時間を過ごせる露天風呂付きの貸切風呂
【ホテルの魅力】
「亀の井ホテル 柳川」は、柳川の象徴である「掘割(水路)」沿いに建つホテル。お堀側の客室からは、どんこ舟が行き交う水郷ならではの風景を眺めることができます。
お風呂は、大浴場・露天風呂・サウナを完備。5階の展望大浴場から柳川の街並みを一望でき、とろみのある天然温泉でじっくり疲れを癒やせます。
夕食は、料理長が腕によりをかけた会席料理。名物「うなぎのせいろ蒸し」をはじめ、柳川和牛など、柳川ならではの逸品を味わえます。
| 名称 | 亀の井ホテル 柳川 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県柳川市弥四郎町10-1 |
| 公式サイトURL | https://kamenoi-hotels.com/yanagawa/ |
【1泊2日モデルコース】
| 日程 | スポット | 移動時間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 柳川の川下り | ― | 柳川ならではの風情ある舟旅 |
| 北原白秋生家・記念館 | 車で約3分 | 白秋の世界に触れる | |
| やながわ有明海水族館 | 車で約1分 | 有明海の生き物を観察 | |
| 亀の井ホテル 柳川 | 車で約4分 | 天然温泉と柳川の味覚をゆったりと楽しむ | |
| 2日目 | 筑後エリア・果物狩り | 車で約30分 | 旬の果物を満喫 |
| 筑後広域公園 | 車で約9分 | 美しい四季の花を楽しむ |
1日目は、柳川の川下り(お堀めぐり)へ向かいます。柳川市は街全体に「掘割(お堀)」がめぐらされている「水路のまち」。生活用水や農業用水などで活用されてきた掘割は、柳川に暮らす人々を支えてきた大切なものです。川下りでは、美しい景色を満喫できるだけでなく、船頭さんの見事な竿さばきや歌、語りも魅力。柳川の歴史や文化の話に耳を傾けながら、のんびりと舟の旅を楽しみましょう。
続いては「北原白秋生家・記念館」(柳川から車で約3分)へ。北原白秋は、柳川で生まれた詩人・童謡作家です。北原白秋の生家には、著書や遺品などの貴重な資料が展示されています。当時の面影を感じられる「茶の間」や「食事場」など、じっくり見て回りたくなる見どころが満載です。
白秋記念館には、三面マルチ映像システムビデオで「白秋の生涯」を上映するビデオシアターをはじめ、北原白秋について学べる展示が並んでいます。彼の詩や童話の世界に、じっくり浸ることができるでしょう。
次に向かうのは、アットホームな雰囲気が魅力の「やながわ有明海水族館」(北原白秋生家・記念館から車で約1分)です。柳川に生息する淡水生物や有明海の生き物のほか、白いスッポンや白いナマコ、アリゲーターガーなどのユニークな生き物にも出会えます。童心に返って、生き物たちの観察を楽しんではいかがでしょうか。水族館の後は「亀の井ホテル 柳川」(やながわ有明海水族館から車で約4分)へ向かいましょう。
2日目は、筑後エリア(ホテルから車で約30分)へ行きましょう。おすすめは、果物狩り。シャインマスカットや梨、イチゴなど、農園によって採れる果物はさまざまです。訪れる季節ごとの旬の果物を堪能してください。
フルーツ狩りの後は「筑後広域公園」(筑後エリアから車で約9分)へ。園内にはさまざまな花木が植えられており、素晴らしい景色が広がります。春夏は桜やビオラ、ネモフィラ、ヒマワリ、秋冬はコスモスや紅葉、サザンカなどが見頃を迎え、四季の美しさを感じられるでしょう。
福岡の温泉旅に関するよくある質問
ここでは、福岡温泉旅のよくある質問をQ&A形式で紹介します。疑問を解消するための参考にしてください。
福岡三大温泉は?
「福岡三大温泉」という公式な定義はありません。福岡の主な温泉地として「原鶴温泉」「筑後川温泉」「博多温泉」「二日市温泉」「船小屋温泉」「脇田温泉」などが挙げられることが多いとされています。それぞれの温泉地の特徴は、以下の通りです。 原鶴温泉:湧出量・泉源数ともに福岡県内で随一の規模を誇る温泉地 筑後川温泉:筑後川と耳納連山を望む自然豊かな場所にある温泉地 博多温泉:天神駅や博多駅からアクセスしやすく、観光に便利な温泉地 二日市温泉:1300年以上の歴史があり、風情豊かな温泉街が魅力の温泉地 船小屋温泉:日本有数の炭酸泉が湧出する温泉地 脇田温泉:犬鳴山系の美しい自然に囲まれた温泉地 好みの温泉地に出かけてみてはいかがでしょうか。
福岡から1時間で行ける温泉はどこですか?
福岡から1時間で行ける温泉は、以下の通りです。 二日市温泉:福岡市内から車で約30分 脇田温泉:福岡市内から車で約40分 原鶴温泉:福岡市内から車で約1時間 筑後川温泉:福岡市内から車で約1時間 車での移動時間はあくまで目安であり、道路状況により変動します。旅行の計画を立てる際は、余裕を持って時間を決めると安心です。
まとめ
福岡の温泉地は、県の中心部からのアクセスの良さが魅力です。博多駅や福岡空港などから1時間以内で行ける温泉地もあり「なるべく移動の負担を抑えて温泉を楽しみたい」という場合に良いでしょう。
今回紹介した温泉地は、周辺に観光スポットが充実しているのもポイントです。歴史的なお寺や四季の景観が素晴らしいスポット、地元の特産品を手に入れられるスポットなど、温泉地によって見どころはさまざま。温泉地を選ぶ際は、温泉街の雰囲気や泉質のほかに、行きたい観光スポットもチェックしておくのがおすすめです。
1泊2日のモデルコースやおすすめホテルも参考にしながら、温泉旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。ぜひ、福岡で温泉を満喫してみてください。
2026.10.09公開
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認ください。